Our Vision
世界の名酒は時間が育てます。JDSが選ぶ焼酎も、樽の中で長い時間をかけて熟成されたものだけ。蔵元の手と九州の自然が、まだ見ぬ味わいを引き出しています。
About Story
縁もゆかりもなかった一人の学生が、焼酎のブランドを立ち上げるまで。
JDSの原点を、少しだけ話させてください。
Chapter 01 — 出発点
焼酎に、縁もゆかりもありませんでした。九州の生まれでもなければ、蔵元の家系でもない。学生時代のアルバイトをきっかけに酒が好きになり、在学中に焼酎の商社事業に携わるようになった——始まりは、それだけでした。
当時、日本酒は世界へ打って出ようとしていました。高価格帯の銘柄が生まれ、海外のレストランに並び始めていた。それなのに、同じ日本の蒸留酒である焼酎は、なぜ置いていかれているのか。その素朴な疑問が、頭から離れなくなりました。
九州の蔵元を訪ね、さまざまな焼酎を口にするうちに、疑問は確信に変わります。この酒は、世界で通用する。それを確かめる機会は、海外の現場で待っていました。
Chapter 02 — 原点の光景
海外の催事で焼酎を注ぐと、「SHOCHU」という言葉を初めて聞くゲストが、口に含んだ瞬間に表情を変える。その光景を、何度も目にしました。焼酎は、世界に通用する——確信させてくれたのは、海外のゲストたちでした。
ただ、そのあとに続く言葉は、いつも同じでした。
「こんなに美味しくて、金賞までとっているのに、
なぜこんなに安いんだ?」
国内に目を戻すと、風景はあまりに対照的でした。「焼酎を盛り上げたい」と業界を回れば、返ってくるのは「いいね、若いのに」という笑顔と、「でも焼酎は不景気だよ」「焼酎じゃ稼げないよ」という言葉。世界が驚く酒が、足元では安く売られ、半ば諦められてさえいる。このギャップが、JDSの原点です。
Chapter 03 — 気づき
当初は、伝え方の問題だと考えていました。デザインを磨き、言葉を尽くせば、焼酎は正当に評価されるはずだ、と。しかし世界の蒸留酒を知るほど、その手前にもっと大きな壁があることが見えてきました。
ウイスキー、コニャック、ラム——世界のバーで「ダークスピリッツ」と呼ばれ愛される酒には、共通の文法があります。40%を超えるアルコール度数。樽と時間による長期熟成。そして味わいを設計するブレンドの技術。
一方で、焼酎の多くは度数25%。熟成もブレンドも、業界の当たり前にはなっていません。世界水準から離れたこのスペックこそが、焼酎が世界の飲食シーンに入れずにいる壁ではないか。
世界の蒸留酒市場は約45兆円。伸びているのは高価格帯で、飲み手は「酔うため」から「味わうため」へと変わりつつあります。焼酎がその土俵に立てずにいる理由は、品質ではなく、文法の不一致でした。
そして、焼酎にしかない強みもあります。世界の蒸留酒で唯一、食事とともに楽しめる酒だということです。
Chapter 04 — 創業
高い度数で仕上げ、樽で長期熟成させ、ブレンドで味わいを設計した焼酎。当時、このアプローチに正面から取り組むプレイヤーは見当たりませんでした。そして、伝える立場のままでは届かない領域があることも分かっていました。変えるべきは、プロダクトそのものだ——。
2020年4月、株式会社SHOCHU Xを設立しました。
最初のパートナーは、福岡・朝倉のゑびす酒造。あの海外の催事で、同じ景色を見ていた蔵元です。「熟成していないものは出荷しない」——その信念に惚れ込み、蔵で静かに出番を待っていた長期熟成原酒を、最初の一本に仕立てさせてもらいました。
クラウドファンディングでは目標達成率160%を記録。価値を正しく伝えれば、焼酎は正当な価格で選ばれる——その確信が、いまのJDSの原型になっています。
Chapter 05 — 証明
2020
「焼酎の概念」を覆す
SHOCHU X創業。高度数・熟成のスペックに、これまでにないデザインを重ねた第一世代のプロダクトを展開。
2023
長期熟成の価値を証明する
JDS LIMITED始動。25年・28年といった長期熟成原酒をシングルカスクで商品化し、¥24,200〜¥48,400のボトルが完売を重ねる。
2024
焼酎の新しい景色へ
東京駅110周年記念ボトル「JDS TOKYO Sta.Edition」、JR九州「SL人吉」ラストランプロジェクトを担当。LUXURY CARDやJTなど、企業とのコラボレーションも重ねる。
2025
JDSの酒質を定義する
食中酒としての完成形「ホワイトラベル」、61%カスクエントリーの「DDCS 61」、クリスタル製法の「Crystal Clear」。まだ見ぬ焼酎を拓くプロダクトへ。
現在
世界の蒸留酒の棚へ
三越・松屋銀座・大丸・岩田屋ほか、全国の百貨店でも展開が広がっています。
焼酎は、売れない酒ではなかった。
正しく設計し、正しく伝えれば、選ばれる。
この6年間は、その証明の連続でした。
Partner Distilleries
この構想は、一人では形にできません。焼酎の蒸留技術が日本に伝わったのは15世紀、室町時代のこと。以来500年、九州は日本を代表する蒸留酒の産地であり続けてきました。その歴史の中で、焼酎の可能性を信じ、時間と向き合い続けてきた蔵元たち——JDSの焼酎は、彼らとの協業から生まれています。
福岡県朝倉市 — 筑後川のほとり
明治18年(1885年)創業。福岡・朝倉の山紫水明の地、筑後川沿いに蔵を構える老舗蔵元。日本で3番目に焼酎の木樽(オーク樽)貯蔵を始めた先駆者であり、昭和44年(1969年)に初の樽貯蔵麦焼酎を世に出した。
「熟成していないものは出荷しない」という信念のもと、全ての製品に最低3年の熟成期間を課す。出荷基準を守るために量よりも質を優先し続けてきた。
代表銘柄「らんびき」の名は、古代ギリシア生まれの蒸留器「アランビック(Alambic)」に由来。ポルトガル語から日本に伝わり転訛したもので、蒸留技術の歴史そのものを名前に宿す。
創業の原点となった海外催事を共にした蔵元であり、JDS最初の一本もこの蔵の長期熟成原酒から生まれた。アメリカンオーク樽(3回使用樽)で長期熟成させた原酒は、ピーチを思わせる豊かな甘みと麦本来の芳醇な香りが重なる、他にはない味わい。
熊本県球磨郡錦町 — 清流・球磨川のほとり
大正12年(1923年)創業。熊本・人吉球磨の山あいに蔵を構え、日本三大急流・球磨川水系の清冽な地下水を仕込み水として使用。WTO地理的表示指定を受けた「球磨焼酎」の伝統を100年以上受け継ぐ。
焼酎業界でも際立って長い熟成期間へのこだわり。代表の池邉道人氏は「焼酎がいつかスコッチやコニャックを超える世界的なスピリッツとなる日が来る」という信念を持ち、時間をかけた唯一無二の味わいを追求し続ける。
International Taste Institute(iTQi)にて2018・2019・2020年と3年連続で最高評価・三ツ星を獲得。さらにクリスタル賞も受賞し、フランスの三ツ星レストランにも採用されるほどの国際的評価を確立。
看板商品「特吟六調子」のラベルは、染色工芸家・人間国宝の芹沢銈介が手がけた。民藝運動の巨匠による意匠は、瓶を工芸品へと昇華させる。
What is JDS
JDS(Japanese Dark Spirits)は、九州各地の蔵元と協業し、樽熟成焼酎をブレンド・ボトリングするボトラーズブランドです。高度数・長期熟成・ブレンド——世界の蒸留酒の文法で焼酎を設計し、日本だけが生み出せるダークスピリッツを世界に提案しています。
Product Approach
01
ブレンディング
飲み手が求める酒質に寄り添いながら、各原酒の個性をどう落とし込むか。蔵元の酒をそのまま届けるのではなく、熟成年数・樽・原料の違いを読み解き、JDSとしての酒質をつくり上げる。蔵元と対話を重ね、原酒同士を掛け合わせることで、一本では到達できない味わいへと引き上げていく。
02
エイジング
焼酎においての樽熟成は、まだ多くの蓄積がある領域ではない。ウイスキーやコニャックが何世紀もかけて築いてきた熟成の技術を、焼酎という素材にどう応用するか。樽材、環境、時間——その組み合わせを一つひとつ検証し、焼酎だからこそ生まれる熟成の表現を追い求めていく。
03
パイオニアリング
焼酎を、世界の蒸留酒と肩を並べる存在へと押し上げていく。国内の居酒屋の酒から、世界のバーに置かれる一本へ。前例のない挑戦を恐れず、ボトラーズという立場だからこそ可能な、蔵をまたいだ試みを重ねながら、焼酎の新しい時代を切り拓く。
Founder
Keisuke Hashimoto / CEO, SHOCHU X
1998年生まれ、日本大学法学部卒。在学中に焼酎の商社事業に携わり、2020年4月に株式会社SHOCHU Xを設立。「TRANSFORM SHOCHU」をミッションに、伝統ある焼酎の価値を守りながら、新しい焼酎の創造に挑み続けています。
世界基準で設計された焼酎を、確かめてください。